糖尿病

血糖値を下げる飲料・コーヒー

コーヒーは体にいいという研究結果が次々と報告され、2型糖尿病の発症率を下げる効能もあります。コーヒーの効果について紹介していきます。

コーヒーに含まれるクロロゲン酸に効果が

インスリンの分泌を促す(1日の目安量・3~4杯)

コーヒー・クロロゲン酸の効果
近年、「コーヒーは体に良い」という研究結果が次々と報告されています。2型糖尿病の発症率を下げる、 高血圧を予防する、動脈硬化を予防する、それは精神的ストレスをやわらげる、などの効能です。フィンランド国立公衆衛生研究所が35~64歳の約1万4600人を対象に行った調査では、1日3~4杯のコーヒーを飲んだ人は、飲まない人に比べて男性で27%、女性で29%糖尿病になる確率が低く、1日10杯以上の場合は男性55%、女性で79%低いことが明らかになりました。つまり、コーヒー常飲者のほうが糖尿病になりにくいという結果です。この効能は、コーヒーに含まれるカフェインや、ポリフェノールの一種のクロロゲン酸の作用による効果と考えられています。クロロゲン酸は抗酸化力が高く、糖代謝を活発にして血糖値を安定させたり、ガン細胞の増殖を抑える働きがあります。一方カフェインにはインスリン分泌を促進し、インスリン感受性を向上させる働きがあると考えられています。ただし、これらの効能はブラックでの飲用に限られ、血糖コントロールを前提に飲むときは、砂糖やミルクは使わないようにします。また日本人には、10杯は多過ぎるので3~4杯が適量です。

既に糖尿病の人には推奨されません

逆に血糖値を上げてしまうので注意を

コーヒー
未病や予備群段階では、コーヒーが糖尿病の発症率を低くする効果が認められていますが、すでに糖尿病になり高血糖が続いている状態だと、逆に血糖値を上げやすいという報告もあります。糖尿病に移行した人はコーヒーではなく、他のお茶や ハーブティーを食後に飲むと良いでしょう。